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Project Report

 
WLC Vol.004 橋本 絵里子 (アークアカデミー代表)

いろんな種類の笑顔がある

高校生の時、著書『“おもいやり”という世界で一番のサービス』を読んでから、ずっと憧れの女性であった橋本絵里子さん。今回、dクラスの仲間に「憧れの女性・橋本絵里子さんに会いに行ってきます!」と宣言したものの、内心「本当に会いに行けるかな…」と不安だった私。勇気を出してメールを送り、返信を待ちました。すると、とても快くインタビューを引き受けてくださいました。お忙しい中、インタビューを引き受けてくださった橋本様に感謝いたします。

恵比寿の並木道通り。シンガポール航空のケバヤの飾ってあるオフィスで出迎えてくれたのは、素敵な雰囲気をまとった橋本絵里子さん。橋本さんは、元シンガポール航空の客室乗務員。シンガポール航空といえば、世界最高峰のサービスを実現するエアライン。そんな会社で橋本さんが学んだ「大切な宝物」とは。今回は、CAという職業、橋本さんの生き方、学生へメッセージ、という3つのテーマでインタビューしました。

テーマ1 【CAという職業】

橋本さんがシンガポール航空の客室乗務員(以下SQ)を目指したのは、ある出来事がきっかけだったと言います。大学三年生のとき、シンガポールへ旅行に行ったときのこと。機内で就職活動のための勉強していた橋本さんに一人の客室乗務員の方が、声をかけてくれました。そこで、話は盛り上がり、いつの間にか多くの客室乗務員が回りによって話しかけてくれるという状況に。そして、それだけでなく次の日、シンガポール観光の案内までしてくれたのです。いつか必ず、こんなふうに「最高のおもいやり」を他人に与えられるようになりたい――。これが、橋本さんとSQとの出会いでした。ところが、大学4年生のとき、橋本さんは客室乗務員採用試験で不合格になってしまいます。しかし、橋本さんはあきらめません。25歳のとき、再び試験を受け、結果は“合格”。



そんなSQで働いてみて、客室乗務員という職業とは?

高いホスピタリティが求められる、これがCAの仕事ですね。シンガポール航空で学んだもの。それは“思いやりの気持ち”。これは現在でも、ビジネスの上だけでなく、人生そのものに大きく影響しています。接客というのは、いつも笑顔でお客様に接すればいい、という訳ではありません。お客様の気持ちをくんで、考えて行動する。色んな種類の笑顔があるということを知っておきましょう。

CAは昔から多くの人が憧れる仕事・・・CAになるためには?

CAのノウハウというのはCAになってから企業に教えてもらうこと。私たちは、面接や書類などの短い時間で自分をアピールする方法“アプローチ大作戦”の準備をしていくのです。それには自己分析が不可欠で、「なぜCAになりたいのか」「なぜその会社がいいのか」「自分の強みはなにか」など細かく考えていく必要があります。また、企業にとっていい人になりましょう。企業の方は「いい人がいない」と言います。なりたいという人を誰でもとってそれから育てるのでは、不況の時代の今は出来ないこと。一緒に働きたいと思われる人になることが大切ですね。

テーマ2 【橋本さんの生き方】

橋本さんは代表を務める一方、男の子のお母さんでもありますよね。
忙しいお仕事と家庭の両立は、なぜ、できるのですか?

これは、家族の理解と協力がなければできないことです。親ががんばっているのを子供はみてくれていて、理解してくれます。また、相手にいつも感謝することを忘れないようにすることが何よりも大切だと思います。女性は、結婚・出産などで一度仕事が途切れてしまうこともありますが、その時々に考えていくことで、仕事を続けていくことはできると思います。

仕事をする上で大切にしているポリシーなどあったら教えてください。

“人とのつながり”を大事にすること。人と仲良くすることを心掛けています。人と仲良くするのは、仕事上の仲間としてうまくやっていくということで、友達との関係とは違うので、うまくやっていくのは難しいですが、そこを大切にしていくことが大事だと考えています。

テーマ3 【学生へのメッセージ】

最後に学生へのメッセージをお願いします。

自然に過ごしていても何年後かに見えてくることは変わっているはずです。一年生のうちは、空港の雰囲気を楽しんだり、想像したりでいいんです。大学1年生のあなたと、大学3年生の就活の時のあなたは確実に考え方も変わっているはずです。計画してもうまくいかないことはたくさんあります。計画しすぎて、一つだめだったら終わりではなくて、その時々に最善の道を。そうすれば、必ず道は開けてきます。

また、常に“望み”をもってください。夢ではなく“望み”です。夢というのは、“○○になりたい”とか大きなことかもしれません。望みというのは夢のように大きなものではなくて、“○○してみたい”、“○○をやってみよう”ということです。そのようなことを常に頭で考えることで、それが行動になっていきます。

“夢は諦めない者勝ち”なのです。アークアカデミーからの卒業生でも何人もそういった方を見てきましたが。学生のときになれなくても、何十社落ち続けても、諦めなければ必ずチャンスはめぐってきます。人に頼らず、自分で努力すること、探究することを忘れないでくださいね。

終わりに

橋本さんのお話は、私にとって、CAを目指すうえで心がけることだけでなく、日常でも生かせることばかりでした。私も自分の夢に向かって頑張ろう、と改めて気持ちを強くすることができました。夢をかなえるのは自分です。そのための努力を怠らず、私もいつか、橋本さんのような、CAそして、素敵な女性になりたいと思いました。



Profile

橋本絵里子(はしもと・えりこ)
エアラインスクール アークアカデミー代表
JTB勤務を経て、シンガポール航空客室乗務員に転職。シンガポールに移住。その後、外資系航空会社秘書、都内エアラインスクール講師、マナー講師を経て、『アークアカデミー』代表に就任。著書 『思いやりという世界で一番のサービス(ナナ・コーポレート・コミュニケーションズ)』

ウェブサイト:http://www.ark-ac.com/


Interview & Text:町野香織(dクラス)

update:2011.11.26